[ブログ]少プレ加藤シゲアキpresents(カカオ)について
巷で話題の(?)カカオの話です。
2007年のライブ、Never Ending Wonderful Storyで披露された加藤シゲアキのソロ曲。
当時の制作秘話や、マセガキが大人ぶって作ったこの曲の少年性などの話は一旦置いて、
11年半の時を駆けて披露されたことについて、考察(妄想)していきたいと思います。
少プレの楽曲披露のコーナーpremium showで、各自ソロ1曲+2曲の計3曲をプロデュースしていくという企画。
2017年の10月に手越くん*1、11月に増田さん*2、12月に小山ちゃん*3が担当し、つい先日の8月放送分でやっと加藤さんプロデュースがお披露目となったんですが…
EPCOTIAツアーを挟んだこともあり、ソロパートは最新のソロ「氷温」を歌うのかな?とほとんどの人が思っていた所に。
カカオ !!!!!!!!
嘘だろ ?!?!?!?!
どんだけ氷温のウケ悪かったんだよ…とかちょっと失礼なことを思っていたんですが、いろいろな所で興味深い話をたくさん聞いたので、それも踏まえつつ。
カカオと氷温の関係性について
さて。
今回の少プレを語る上で必要不可欠な、EPCOTIAツアーの話から。
(残念ながら生で観ることが叶わなかったツアーのため、いろいろな媒体で収集したレポートをベースにしています。そこはそうじゃないよ!みたいなのもあると思いますが、悪しからず。)
まずは氷温という曲自体についてですが、この曲はラジオやブログで
◦ 氷と時間がテーマ。
◦ 切ない男女のラブソング。別れ話。
◦ 前回までのソロがコンセプトがちがちだったので、行間を読んでもらうようなイメージで作った。
と話しており、『あぁ、またなんかすごく難解で変態的な曲作ってきやがったな…(褒めてる)』と思ったのを覚えています。
それから、ツアー演出。これがまた難解。
同じような格好をしたJr.と対面になり、個々で同じように踊る。そして2人は社交ダンスのように一緒になり、最後はJr.が脱いだヒールを受け取って履き、「氷温」と呟く。
文字にすると余計に訳が分からん。
そして、セトリ。
EPCOTIAツアーでは、氷温→AVALON→IT'S YOU という流れでした。
じゃあ、少プレの選曲は?
そう、カカオ→AVALON→IT'S YOU です。
つまり氷温はカカオなのでは?と、深読み大好き(深読みせざるを得ない楽曲ばかりの加藤ソロ)な加藤担たちが頭を悩ますことになっている訳です。
前置きはここまで。長いね。
チョコレートと氷
固体から、ある一定の温度で溶けるもの。
氷は0度、チョコレートは種類やカカオ含有率によりますが、おおよそ28度。
氷温の着想に関して彼は "お酒(焼酎)を飲んでいるときに落としてしまった氷を見て、「これが溶けるまで飲もう」と思った。砂時計ならぬ氷時計" と話しており、
これはカカオの演出に出てきた、溶けかけたチョコレートとお酒とグラスの関係性に似ています。
氷 = チョコレート
◦ ライト
カカオ、そしてAVALONなどで使用しているあのスタンドライト。ライブの演出にも出てきます。
氷温ではこのライトと引き換えに、後述するヒールを受け取っていますが、カカオではどちらも手放さず、最後はライトを抱きしめる。
◦ シーツ
カカオを歌う彼の後ろで、月明かり(のような照明)に照らされたシーツ。
氷温の「もしも二度と会えないのなら 月明かりで抱きしめて」という歌詞の言葉を叶えるかのように、曲の後半でシーツを身に纏っている。
◦ ヒール
女性の象徴とも言える、ヒールの高い靴。
氷温ではライトと引き換えに受け取り、履く。一方カカオでは、彼自身が履いて、歌う。
"あなた"に振り回されてもううんざり。でも深みにはまってしまって逃れられないの。
と 甘ったるく歌う、'女性'目線のカカオ。
"僕"の知らない表情を見せる'君'との失恋を歌う、"男性"目線の氷温。
カカオのあなたは氷温の僕で
氷温の君はカカオの主人公で
後ろに繋ぐ曲や、共通した演出を盛り込んだ両作。それはまるで氷温は男性サイド、カカオは女性サイドでお互いを歌っているような。
本人は口に出して言っていませんが、加藤さんは同一化をテーマにするのが好きです。
ピンクとグレーやESCORTが主な例ですね。
氷温ではライトと引き換えにヒールを、つまり、Jr.はヒールと引き換えにライトを受け取っています。
立ち位置に関しても、最初に居た位置から徐々に近付き物を交換。最後はお互いが最初に居た位置で終える。
そして、音源では女性の呟く「氷温」を加藤さん自らが発するライブ。
つまり、'君' は "僕" になる。
ヒールを受け取って履いた僕(君)は、あなた(僕)への気持ちを歌う。
当時のカカオと同じようにソファに座って。靴のままソファに上がって。
"月明かり"という名のシーツを纏って、君になった僕に、僕の願いを叶える。
手放したはずのライトは僕の象徴。
僕は君だよ、というかのようにライトを抱きしめる。
もっと考察を詰めるには氷温に関して(特にライブでの演出について)のデータが必要で、
正気になって落ち込む理由や " Don't believe in me " の意図する心、ドアの音を聴きたい意味などたくさん語る場所がありますが、これはまた別の機会に考察できたらいいなと。
もう1つ、お酒との関係性を含めて考察したカカオもありますが、これもなにかの機会があれば。
最後に私の思うカカオと氷温の関係性ですが、
"僕" は 氷温で '君' と同一化し、それを表現するために唯一の女性詩であるカカオを用いて氷温を連想させる演出にしたのではないかと思っています。
曲の流れも一緒にすることで、氷温をより強く思い出してもらえるように。(この辺もライブの演出を見ないことには考察のしようがないので、円盤が出たら改めて考えてみようかなと)
これだけ書いて結論ちょっと軽いかなとも思いましたが、自担のような表現力が無いのでこの辺で……
きっと皆さんシゲ部にメール送っていると思うので、彼がこのプロデュースに関するエピソードを話してくれるのを待つのみです。
答え合わせというより、彼の脳内を知りたい。
あー、早くEPCOTIA円盤出ないかな~~~
20180824
※追記※ 20181010
その後、シゲ部へカカオに対するメールが殺到し、本人の口からいろいろと聴ける機会が訪れたのですが、「特に意味なんてないよ〜」などとかわされ、ファン一同こんなにも深読みしたのはなんだったのか…?!となっております。(本当に意味がなかったのか、はたまた照れ隠し的なものなのか…。)